海上自衛隊の任務

日本は四面を海に囲まれた島国です。これは、我が国に対する脅威が、常に海を経由してくることを意味しています。
また、資源に乏しい我が国は、国民の生存基盤のほとんどを海外に依存しており、その9割以上が世界中に広がる海
上輪送により運ばれています。
 海上自衛隊は、このような地理的・経済的特性をふまえ、海上からの侵略に対し我が国土を防衛するとともに、我が
国周辺の海域における海上交通の安全を確保することを主な任務としています。また、新しい「防衛計画の大綱では」
では、新たな役割として、「より安定した安全保障環境構築への貢献」及び「大規模災害など各種の事態への対応」
が、加えられました。  


海上防衛

海上自衛隊は、周辺海域の防衛と海上交通の安全確保のために、作戦用艦艇約130隻、作戦用航空機約200機など
を保有し、海上における哨戒、護衛、港湾及び海峡防衛のための作戦などを行います。
 自衛艦隊は、艦艇・航空機を機動運用することによって我が国周辺の海域全般の防衛に当たり、地方隊は自衛艦隊
と密接に連携しながら担当する警備区域の海上防衛と後方支援に当たっています。
 我が国土に対する直接的な攻撃や、我が国に対する海上交通の妨害の例としては、侵攻部隊の上陸、潜水艦・航空
機によるミサイル攻撃、さらには機雷の敷設や水上艦艇による攻撃などが考えられ、それらの脅威の態様に応じて、
海上自衛隊は、対潜戦、防空戦、対水上戦、機雷戦などを行います。


国際平和協力事務等

世界の安定と平和の維持は、世界中の人々が共通に描く願いです。
 国際社会において、お互いが依存し合いながら成り立っている今日、世界が平和でなければ一国の繁栄も実現しま
せん。
 それは、我が国についても例外ではありません。我が国の繁栄も世界が平和であって初めて成り立っているのです
から、我が国が世界の平和と安定に向けて、平和的及び人道的な最大限の貢献をすることは、とても大切なことです。
 我が国は、国連の要請を受け、海外へ自衛隊を派遣しました。
 海上自衛隊は、ペルシャ湾における機雷の除去、カンボディアへの隊員及び物資の海上輸送に尽力するとともに、モ
ザンビーク、ザイール及びゴラン高原へ隊員を派遣しました。


災害派遣と民生協力

海上自衛隊は、大規模災害など各種の事態に際し、人または財産を保護するため、関係防災機関と常に密接な連絡
を保ちながら、遭難船舶、遭難航空機及び行方不明者の捜索・救助並びに救急患者・緊急援護物資の輪送などの災
害派遣を実施しています。
 特に、船舶、航空機の救難に対しては、一定の数の艦艇、航空機を 各艦艇基地や航空基地において直ちに発進で
きる態勢で常時待機させており、これにより、離島や僻地、遠い洋上の船舶などからの救急患者の空輸にも即応でき
るのです。




※上記文章については海上自衛隊ホームページの文章を引用しております。

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