青森県は下北半島にあるダムで、ダム便覧上では現在の所本州最北端のダムです。現在大間町に「奥戸ダム」が
建築されていますので完成したら最北端の座を譲ることになります。
 むつ市から海沿いを30分ほど走ったあと山道に入り、もう30分ほど走ると山陰からダムが現れます。
海辺を堪能した後にちょっと走れば山も堪能できるなんて、日本はいいとこです、まったく。
近くには恐山や仏ヶ浦、大間崎など名所も多いのであわせてそのあたりの見学もおすすめです。温泉施設もいくつかあ
りますし。
 ダム湖のほとりには道の駅もあり、見学に行くには恵まれた環境にあると思います。

 
  川内ダムを下流側からみる。県管理のダムだからか
規模としてはそれほどではないようです。洪水吐は常
用、非常用ともに自由越流式のよう。最近造られる中
規模ダムによくある形に思かな?
  川内ダムの天端です。ダムの銘板?を入れようとし
たら見にくい写真になってしまいました。
天端から下流側を望む。洪水調整と流量維持が目的のダムなので、発電設備等はないようです。減勢工は2段構になっているようです。
右岸側からダム上流側をみる。水量が少ないように見えますが、常用洪水吐の位置から見てこの位置が満水らしい。左の方に見えるのは表面取水設備です。
右岸側の展望台に続く道からパシャリ。紫陽花がちょうど満開でとてもきれいでした。奥に見える鉄塔のある建物が管理棟です。パラボラの向く先には・・・山、反射板や中継施設なかったような気がする。届くのかな?
第2展望台からダムをみる。ここに至る道はかなり険しかったです。もうちょっと整備しておいてほしかった。
展望台からダム湖を見る。右下に見えるのがインクライン。ボートはきちんと建物の中に収納されているようです。
ダム湖の中程には曝気式循環装置orただの噴水?と思われるものがチラリとのぞいています。
ボート収納庫上の展望台からダム上流側を見る。
常用洪水吐に流木が詰まっているのが気になるところ、でもボートに乗ってあれを撤去しに行くのはかなり危険な気が・・・興味はあるけど私は遠慮したい。
ゲートがないのは管理上楽かも知れないけど、こういう場合に困るのでは?
天端にあったダムの竣工記念(完成から2年経っているが)にかかれたと思われる地元の小、中学校生が書いた将来の夢らしい。
小1の夢が「パチンコやになる」・・・・恐るべし下北半島!


川内ダム緒元
形式 重力式コンクリートダム
目的 洪水調整、農地防災、不特定用水、河川維持用水
河川名、水系 川内川水系川内川
左岸住所 青森県下北郡川内町大字川内字福浦山
提高 55m
提頂長 137m
提体積 93,550m3
集水面積 48,000u
湛水面積 1,470u
総貯水容量 16,500,000m3
有効貯水容量 14,500,000m3
クレストゲート 自由越流式7門(幅12.5m×高さ2.9m)
オリフィスゲート 自由越流式1門(幅3.7m×高さ1.5m)
事業者 青森県
施工者 熊谷組、清水建設、日本国土
竣工 1994年
ダム湖名 かわうち湖
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。

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