梓川3ダムと呼ばれている3連アーチダムのうち真ん中にあるダム。通称次男坊?
このダムは3ダムで行っている2段式揚水発電の中で、下流の稲核ダムの上部ダムでもあり、上流の奈川渡ダムの下
流ダムとしての2つの機能を持ち合わせてる中部ダムです。
 国道158号沿いにある「道の駅 風穴の里」に車を止めるか、ダム右岸側にある管理所の近くにも公園と駐車場が
あります。


  道の駅風穴の里から見た水殿ダム、次男坊?だけあ
って稲核ダムに比べアーチ式ダムとしての風格を持っ
ているようにみえます。
なおこの「風穴の里」、富士山のような洞窟があるのか
と思いきや・・・・浅く掘った穴を利用した貯蔵庫のことで
した。期待していたぶんちょっとがっかりでした。
 水殿ダムの天端、下流の稲核ダムと違い立ち入りが自由にできるようです。
  ダム本体に洪水吐がないので、堤体が綺麗に見えま
す。ちょっと物足りないと感じる人もいるかも?
 ダム直下にある施設は発電所、4機の発電機が回っ
ているらしいです。
天端からダム湖を望む。水量は少ないようでしたが、揚水発電の下流ダムであるということを考えると、これから午後にかけて水量は増えるのでは?
この先に長男坊奈川渡ダムがあるはずです。
天端上にあった大型クレーン、発電所へ取水を行うためのゲートを操作するためのクレーンだそうです。
いわゆるコースターゲート用のクレーンかな?
左下に映っているのは一緒に行った先輩とその彼女・・・
ケッ
クレーンの下に開いていた開口部から下をのぞくとこんな感じでした。今ゲートは閉まっているようです。
非常用洪水吐を対岸から見たところです。
ラジアルゲート2門、導流部の最後はジャンプ台になっているようです。すぐ下流が稲核ダムのダム湖になっているので、地面がえぐれる心配はない?からかな。
ここからの放流見てみたいです。
ダム左岸側にあった細くて怖そうなトンネルを抜けるとそこには・・・渡るのも怖そうな吊り橋が・・・・だって踏み板が腐っているんですもの。
気合いで吊り橋を真ん中まで渡りパシャリ。
発電用取水口の位置がよくわかります。


水殿ダム緒元
形式 アーチ式コンクリートダム
目的 発電
河川名、水系 信濃川水系梓川
左岸住所 長野県南安曇郡安曇村字栃沢
提高 95.5m
提頂長 343.3m
提体積 301,000m3
集水面積 431,000u
湛水面積 57ha
総貯水容量 15,100,000m3
有効貯水容量 4,000,000m3
クレストゲート ラジアルゲート2門(幅?m×高さ?m)
事業者 東京電力
施工者 間組
竣工 1970年
ダム湖名
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。


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