梓川3ダムと呼ばれている3連アーチダムのうち最上流にあるダム。通称長男坊?
2段式揚水発電の上部ダムであり、水殿ダムと揚水発電を行っています。
長男坊だけあってその風格は堂々たるもの、何せアーチ式ダムでは黒部ダム、温井ダムに続き日本で3番目の堤高
を誇っています。
 また、ダム右岸側には梓川テプコ館があり、無料にて奈川渡ダムや電気に関するゲームなどをすることができます。
全問正解すると景品もいただけるので是非挑戦するべし。時間指定はありますが特に予約不要でダム内や発電設備
の見学ツアーも行っているのでそちらにも参加することをおすすめします。
ちなみにダム湖は諏訪湖2個分の貯水量を持っているそうです。 


  梓川3ダムの中で一番大きな奈川渡ダム、その堤高
は155m、とてもじゃないがファインダーに入りきらない
です。
天端の上部には国道158号線が通っており、ここも四
季を通じて渋滞します。
写真下部に見えるのは揚水式ではない1,2号発電機
の建家です。
 堤体を真下から見上げる。こんなアングルでダムを見ることはできないので貴重な体験となりました。
 ここから天端までは約130mあるらしいです。「車やゴミなんかはまだ降ってきたことはありませんよ、ただ・・」と案内していただいた係員の方、何か含みのある言い方だなと思いつっこんだら「今までに人なら20人ほど降ってきましたよ、3年で2人のペースですね」とのこと。
 今のところダム湖側にダイブした人はいないとのことでした。
  3,4,5,6号発電機に使用されている羽根車、新し
い羽根車がくるまでこれは展示品ではなく予備品だそう
です。
発電機の軸です。この下に羽根車、この上に発電機が乗ってます。ちなみに3,4,5,6号発電機は揚水式で、夜間にはダム湖に水を揚水する機能も持ち合わせています。
こちらは揚水式でない1,2号発電機です。
発電所見学を申し込むとこの見学通路を通って堤体の下に出ます。
こちらは見学通路になってない監査廊、じっと見ていたら見学者が私たちグループしかいなかったためか「中に行ってみます?」とのこと。即答で「はい!是非」と答えたのは言うまでもありません。
地下に続く階段、先が見えないのと結構急なのでちょっとどきどきです。
奈川渡ダムの定礎です。ちょうどダム基部の真ん中に設置されていました。
ここまでくると一緒に行った先輩はあきれ顔でした。
4人で行ってダム好きさんはNAUTIS1人・・・一人はしゃいだ1日でした。


奈川渡ダム緒元
形式 アーチ式コンクリートダム
目的 発電
河川名、水系 信濃川水系梓川
左岸住所 長野県南安曇郡安曇村字中山
提高 155m
提頂長 355.5m
提体積 660,000m3
集水面積 380,500u
湛水面積 274ha
総貯水容量 123,000,000m3
有効貯水容量 94,000,000m3
クレストゲート ローラーゲート2門(幅?m×高さ?m)
事業者 東京電力
施工者 鹿島建設
竣工 1969年
ダム湖名 梓湖
関連ホームページ 梓川テプコ館
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。


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