佐世保市の水瓶の一つ、戦前に旧海軍によって施工されたダムです。佐世保市は海軍の街であったからか戦前に
造られた上水用の溜め池が多数存在します。
 それでも佐世保市の水事情はあまり良いとはいえず、平成6年の大渇水での給水制限は1日数時間しか蛇口から水
が出ないと言う厳しいものでした。
 このダムの見学の際、管理所とおぼしきところに見学を申し込んだのですが、「上水用のダムであるので保健所、浄
水場の管理所で健康診断を受けてからでないとお見せすることは出来ないんですよ」とのこと、「米軍もここから水取っ
てるし、このご時世だからかな?」とそのときは思いましたが、よく考えればこれが本来あるべき姿であるように思いま
した。佐世保市の水に対する取り組みの真剣さを垣間見た気がしました。

 
  右岸から天端を望む、堤体表面に保護壁らしきのも
はなく土が剥き出しになっているようでした。
 洪水吐は左岸側に設置されている模様、もっとよく見
てみたかったですがこの写真を撮らせていただいただ
けで感謝です。


山の田ダム緒元
形式 アースダム
目的 上水道用水
河川名、水系 佐世保川水系佐世保川
左岸住所 長崎県佐世保市桜木町
提高 24.5m
提頂長 310m
提体積 ?m3
集水面積 4,500u
湛水面積 10ha
総貯水容量 551,000m3
有効貯水容量 551,000m3
クレストゲート
事業者 佐世保市
施工者 旧海軍
竣工 1908年
ダム湖名 山の田貯水池
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。


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