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木曽川の最下流に位置するダム、そのためか堤高は34.8m堤長308mと非常に横長のダムです。そのため一見
ダムではなく堰のように見えます。
このダムの見所といえばずらりと20門並んだローラーゲートでしょう。重力式コンクリートダムですが木曽川の水を堰
き止めているのはコンクリートではなくローラーゲートによって支えられているように見えます。
ダムの竣工は1939年、戦前にこれだけの河川を堰き止めようと思った発想とこれだけのダムを建設した当時の土木
技術の高さに驚かれます。
なお、土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されているそうです。
岐阜県にあるダムですが、木曽川水系の水利権は中部電力ではなく関西電力が保有しているために管理は関西電
力というちょっと不思議な感じです。発電所はダムの両側に建築されており、各発電所は名前も違う個々の発電所とし て管理されているようです。
有名?な日本ライン下りはこのダムのすぐ下流から出発し、愛知県犬山市の「濃尾用水犬山頭首工」(堰)まで船で
木曽川を下ります。
ダム便覧を参考に作成しております。
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