塩田川では、昭和37年、昭和51年等の大雨で河川が氾濫し、流域は大水害に見舞われました。 このため塩田川
水系の治水対策として、河川改修とあわせて上流にダムを建設することにより洪水調節を行うことで、洪水被害の軽減
を図ることにし、「岩屋川内ダム」(昭和49年3月完成)に引き続きに「横竹ダム」を建設したそうです。 
 「横竹ダム」は、基本的に洪水調節を主目的とする治水ダムになるそうです。
 また、 「横竹ダム」建設の際には従来とは違い、コンクリートの打設に大型の「クローラクレーン」を使用するなど画期
的な工法が使われたそうです。
 下流には有名な嬉野温泉郷があり、ダム見学で疲れた体を癒すのにいいかもしれません。

 
  ダムに向かう途中でチラリとダムが見えたました。ダ
ムのすぐ下流には広大な農地が広がっており、治水ダ
ムとしての横竹ダムの重要性がよくわかる気がします。
  左岸側から天端をみる、一般車も通行可能ですが普
通車が途中ですれ違うのは無理っぽいです。
 2001年に完成したダムだけあり、とてもきれいに見
えます。
有名な窯元が集まる佐賀県のためか、打設完了記念の銘盤がすべて吉田焼でできていました。
ちょっと私が映りこんでしまっているのはご愛嬌ということで・・・
左岸側上流から提体を見る、白いコンクリートがとてもきれいです。
見学日の2日ほど前まで雨が降っていたからかダム湖の水位はちょうどオリフィスゲートの位置まで来ているようでした。
左岸側下流から提体を見る、大きく書かれた「横竹ダム」の文字が堂々としていてよいです。
やはりオリフィスゲートから放流しているようです。
天端からダム湖を見る、流木などなくきれいなダム湖です、すぐ近くに対岸が見え小さいダム湖のようですが、向かって右側にもう少し大きく広がっています。
ただ、車で10分も走るとダム湖を1周できてしまいますけど・・・
天端から下を覗く、ダムサイト右岸側は駐車場、左岸側は公園になっているようです。よく整備されているようがでここからでもよくわかります。
右側に見える建物が2基あるジェットフローゲートの制御室のようです。
オリフィスゲートからの放流が滝のようでとてもきれいに見えました。
右岸側下流からダムを見る、どうやらこのダムは左岸側から見たほうがきれいに見えるようです。
自由越流式のクレストゲートだからかあまり越流流量がないためか導流壁がとても小さくかわいく見えます。
下流の川の中より提体を見上げる、オリフィスゲートから放流しているためか河川維持用水の放流はされていないようでした。
提体を正面至近から眺められるかどうかが私的にダム見学ランキング上位に来るかどうかのポイントでもあります。


横竹ダム緒元
形式 重力式コンクリートダム
目的 洪水調整、農地防災、不特定用水、河川維持用水
河川名、水系 塩田川水系吉田川
左岸住所 佐賀県藤津郡嬉野町大字吉田
提高 57m
提頂長 249m
提体積 176,480m3
集水面積 8,300u
湛水面積 23ha
総貯水容量 4,290,000m3
有効貯水容量 3,950,000m3
クレストゲート 自由越流式8門(幅1.50m×高さ13.00m)
オリフィスゲート 自由越流式1門(幅2.00m×高さ2.00m)
放流設備 利水放流用ジェットフローゲート1基(300mm)
水位低下用ジェットフローゲート1基(600mm)
事業者 佐賀県
施工者 奥村・松尾・唐津土建
竣工 2001年
ダム湖名
関連ホームページ 佐賀県ホームページ
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。


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