宇部丸山ダムは山口県宇部市に元々あった宇部池(溜池)を再開発して作られました、これはすぐ近くにある厚東川
ダムだけでは下流域の都市の水需要をまかなえず、かといって厚東川ダムの嵩上げ工事は困難なため宇部池を再開
発することになったようです。厚東川ダムのダム湖とは連絡水路でつながっており、水のやり取りができるようになって
います。
 日本ダム協会のダム便覧では重力式、フィルの混合ダムとなっていましたが、見学に行ったときには重力式コンクリ
ート部分は確認できましたがフィル部分は確認できませんでした。
 現在ダム湖上ではダム湖の水面を利用した太陽光発電の試験も行っており、ここで発電した電力を使用してダム湖
の水質浄化装置の動力源として使っているようです。

  斜め前方からダムを見る、ぱっと見たところでは重力式
コンクリートダムに見えます。
 フィル部分はいずこに・・・
 
  天端を右岸側から見る、天端上は車での通行も可能で
すが、すれ違うほど広くはないです。
 提高はあまり高くないのですが、両側は金網で覆われ
ています。
ダム湖内?右岸側から提体をみる、貯水量はあまりない
ようです。ここから周りを見渡してもフィル部分は見当た
らない・・・
天端の金網の隙間からダム湖左側を望む、右奥にチラ
リと見えるのが厚東川ダムからの連絡水路の出口の模
様。
ダム湖内?からダム湖右側をみる、右側にある筏が試
験運用中の太陽電池、10×30mの大きさがあり全部で
168枚の太陽電池パネルが乗っているらしい。
左側に見える塔が取水設備
天端から下流を望む、3門のクレストゲートからの放流は
減勢工部分で合わさり奥に見える細い用水路に流される
よう、下流流量は大丈夫なのか少し心配になります。
左岸側には駐車場と公園、右岸側には噴水がありまし
た。
訪れる人が少ないのか最近あまり手入れはされていない
ようでした。


宇部丸山ダム緒元
形式 重力式コンクリート(フィル複合?)ダム
目的 灌漑用水、工業用水
河川名、水系 厚東川水系薬師川
左岸住所 山口県宇部市大字瓜生野字下山田1 0 1 
提高 32.6m
提頂長 211.4m
提体積 69,000m3
集水面積 2,000u
湛水面積 45ha
総貯水容量 4,500,000m3
有効貯水容量 4,000,000m3
クレストゲート 自由越流式3門(幅?m×高さ?m)
事業者 山口県
施工者 アイサワ工業
竣工 1978年
ダム湖名 丸山池(まるやまいけ)?
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。

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