独立行政法人水資源機構によって昭和57年に計画され、完成すれば重力式コンクリートダムでは福島県の奥只見
を抜いて提高1位になるはずだったダム。
 用途としては片品川、利根川流域の洪水調整をするとともに、異常渇水が起こったときの河川流量維持、及び群馬
県渋川市、埼玉県、千葉県、東京都の水道用水を供給するはずでした。
 しかし国土交通省(当時の建設省)による公共事業の見直し、伸び悩む水需要のため各自治体の事業撤退に伴いダ
ム建設は中止となりました。
 いまでは建設に向けて作った施設、調査のための横坑の埋めなおし工事などが建設予定地にて行われています。
 建設事務所を訪れた際にお話を伺った職員の方も心なしか残念そうな表情をされていたのを覚えています。
 

  国道401号線沿いにある戸倉ダム建設事務所の案
内看板、「水資源開発公団」の部分を「水資源機構」に
張り替えた跡がありました。
 この看板も直に撤去されるのでしょう。
  建設事務所の門にある看板、こちらは作り変えたよう
です。立派なステンレス製の看板でした。
独立行政法人水資源機構の戸倉ダム建設事務所、厳しい冬に備えてかずいぶん立派な建屋でした。
戸倉ダム完成後には越冬職員の待機所にする予定だったのでしょうか?
ダムサイトに調査のために開けた横坑の閉鎖工事の表示板、この表示板のすぐ隣には横坑を埋めた跡がありました。
戸倉ダムはこの辺りに作られる予定だったようです。
工事現場の作業員に確認しましたので間違いないようですが・・・
新緑の息吹薫るすばらしい自然がそこにはありました。


戸倉ダム緒元
形式 重力式コンクリートダム
目的 洪水調整、上水道用水、河川維持用水
河川名、水系 利根川水系片品川
左岸住所 群馬県利根郡片品村大字戸倉地内
提高 158m
提頂長 530m
提体積 ?m3
集水面積 72,000u
湛水面積 ?ha
総貯水容量 92,000,000m3
有効貯水容量 87,000,000m3
クレストゲート
コンジットゲート
事業者 独立行政法人水資源機構
施工者
竣工 建設中止
ダム湖名
関連ホームページ 水資源機構戸倉ダム建設所

戸倉ダム建設中止までの経緯
昭和57年3月 利根川水系及び荒川水系における水資源開発基本計画(一部変更)
昭和57年4月 戸倉ダム建設事業の実施計画調査着手及び調査書発足
昭和63年2月 利根川水系及び荒川水系における水資源開発基本計画(全部変更)
平成4年3月 戸倉ダム建設事業に関する事業実施方針の指示
平成4年4月 戸倉ダム建設所発足
平成4年6月 戸倉ダム建設事業に関する事業実施計画の認可
平成8年3月 戸倉ダム建設事業に伴う損失補賞基準の妥協
平成15年12月6日 最大の利水者である埼玉県、戸倉ダム建設事業からの撤退表明
平成15年12月9日 東京都、戸倉ダム建設事業からの撤退表明
平成15年12月13日 千葉県、戸倉ダム建設事業からの撤退表明
平成15年12月16日 水資源機構戸倉ダム建設事業の中止に向けた手続き開始
平成15年12月18日 「戸倉ダム建設事業中止に関する連絡協議会」設立
平成15年12月24日 「関東地方整備局事業評価監視委員会」開催(事業中止の了承)
平成15年12月25日 国土交通省が中止の方針を決定


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