湯の原ダムは下関市の人口増加による水需要の増大に備えるため、既存の湯の原取水堰堤では能力不足と言うこ
とで新たに木屋川第2期工業用水道事業の一環として建設されました。
 現在では新たに下関市東部にある木屋川工業団地及び菊川町の豊東工業団地への工業用水の供給も行っていま
す。湯の原ダムの右岸側には木屋川水系の効率的な水の運用をするために建設された「木屋川利水事務所」が建て
られています。
 湯の原ダムは提高も高くなくどちらかというと取水堰のように見えますが、このダムの見所はずらりと5門並んだシェ
ル型ローラーゲートでしょうか?横長で分厚いゲート群はたいして大きくないこのダムに重厚感を与えているように見え
ます。ダムのすぐ上流域はゲンジホタルの群生地で、夏にこのダムに訪れたら是非夜まで待って見学することをお勧
めします。
 また、このダムの管理所(木屋川利水事務所)の職員さんは大変気さくな方々のようで、パンフレットを頂きに事務所
を訪れた際、他の山口県のダムの情報を教えていただいたり、「時間があればお話がてら応接所でお茶をでも飲んで
いきませんか?」と誘われましたが、山口県ダム巡りの最初のほうに立ち寄ったダムだったので時間がなくお断りした
記憶があります。 機会がありましたらまた訪れて心行くまでお話ししたいと思います。


ダム本体を正面から見る、5門並んでいるはずのゲート
が3門しか見えないのが残念。
なお余談ながらこの写真を撮っているとき警官に職務質
問されました、不審者に見えたのかなぁ?
左岸側から天端を見たところ、天端上は一般車両通行
可能ですがすれ違いは難しそうです。
アスファルトで綺麗に舗装されていました。
シェル型ローラーゲートを見る、初めて自分の目で見て
感動しました。確かに横に長い箱ですね。
ゲートの上を越流させているのかスポイラーが付いてい
ました。
天端上から下流を見る、川底に減勢工らしきコンクリート
構造物が見えます。
ダム湖側も下流側も水は比較的澄んでいて綺麗でした。
左岸側やや下流から提体を見る、この辺りから見ると結構ダムっぽく見えます。
ここから見る放流はさぞ綺麗に見えるのでしょう。
右岸側管理所付近から提体を見る、まだ新しいダムなのでコンクリートもすべすべ感を残しているようです。
導流部の角度があまりないのでダッシュ登坂で上れそうです、そうするとゲートとお近づきになれるんですが・・・
ダム湖側から提体を見る、貯水率はやや低いようです。
常満ならゲートが半分以上隠れるぐらい水が溜まるそうです。


湯の原ダム緒元
形式 重力式式コンクリートダム
目的 洪水調整、河川維持用水、上水道用水、工業用水
河川名、水系 木屋川水系木屋川
左岸住所 山口県豊浦郡菊川町大字上保木
提高 18.5m
提頂長 215.95m
提体積 79,000m3
集水面積 185,700u
湛水面積 62ha
総貯水容量 2,930,000m3
有効貯水容量 2,050,000m3
クレストゲート シェル型ローラーゲート5門(幅24.0m×高さ4.35m)
オリフィスゲート ガーター型ローラーゲート1門(幅3.6m×高さ3.6m)
事業者 山口県企業局
施工者 戸田建設・下関工業
竣工 1990年
ダム湖名
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。

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