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後川内ダムは玄界灘に突出した東松浦半島一帯に広がる通称「上場台地」と呼ばれる地域の灌漑事業のために農
水省直轄事業の一環として建設されました。
このダムの面白いところは灌漑用ダムなのに流域面積がたったの450uしかなく、流れ込む河川がない点です。ダ
ムに貯水する水は唐津市にある松浦川揚水場にて違う水系である「松浦川」から取水し4台のポンプで約200mの高 さを揚水しています。
揚水された水は途中調整水槽にためられた後二手に別れ、一方は「後川内ダム」へ、もう一方は「赤坂ダム」へとそ
れぞれ送られます。その後各農地に送られたり、さらに下流にある「打上ダム」「藤の平ダム」「上倉ダム」に貯えられま す。そしてダムより標高の高い地区へはさらに揚水するなどして各農地へと分配されていきます。
ここまで大規模な灌漑事業を見るもの珍しいため、もしまた佐賀県に行く機会があれば「九州農政局上場農業水利
事務所」を訪れて詳しくお話を聞きたいと思いました。
ダム便覧を参考に作成しております。
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