山内町の狩立川流域では、昭和42年、昭和51年、平成2年をはじめとして、度々河川が氾濫し、洪水災害に見舞
われてきました。 
  また、平成6年の大干ばつの際には8月から12月の長期にわたって1日20時間もの断水を強いられるなど、山内町
は水事情が厳しい地域であることから、町民は渇水の度に、苦渋の生活を余儀なくされてきました。 
  このようなことから、洪水調節、既得取水の安定化、河川環境の保全等、および山内町の水道用水の水源確保を図
るために、狩立川及び日ノ峯川上流部(山内町)に、多目的ダムとして狩立ダム、日ノ峯ダムが建設されました。
 狩立ダムは隣接する日ノ峰ダムと合わせて狩立・日ノ峯ダムとも呼ばれ、2ダム1事業として建設され貯水池が隣接
しており、両貯水池を延長148mの連絡水路トンネルと延長116mの連絡洪水吐きで結ぶ珍しい設計をしています。
 利水運用には連絡水路トンネルを、洪水調節には連絡洪水吐きを使用し、狩立ダムのみに常用洪水吐、非常用洪
水吐を設置されています。
 この2ダムは町内にある黒髪山の夫婦岩にちなんで「夫婦ダム」と呼ばれているそうです。私的には大きく洪水吐の
ついている狩立ダムが夫に当たるのでは?と勝手に思っています。
 なお、狩立ダムのダム湖には元々あった溜池である木登り池が水没しているそうです。
 
 左岸側上流から提体を見る、有効貯水率100%とい
ったところでしょうか?
左手前に写っている車は今回借りたレンタカー、ちょう
ど大きさを比較するのに良いかもしれません。
 左岸側から天端を見る、天端上は一般車通行可能、
特に一方通行でもないのですが天端上でのすれ違いは
不可能と思われます。
 天端からダム湖を見る、ちょっと逆光ぎみの写真になってしまいました。
 天端から下流を見る、こちらのダムには洪水吐が設置されているせいかしっかりと護岸されているようです。それでも河川の細さが気になりますが集水面積の小さいダムなのでこれで大丈夫なのでしょう。
 右岸側から天端を見る、真ん中やや右に移っている建物が管理所、この道をずっと奥に進んでいくと日ノ峯ダムにでます。
 右岸側から提体下流面を見る、何度言いますが私は重力式ではこのアングルが一番好きです。
 手前に見える建物は河川維持用水用の放流設備と思われます。なお常用洪水吐から放流しているようです。
 下流から提体を見る、しっかりと常用洪水吐から放流していました。
 


狩立ダム緒元
形式 直線重力式コンクリートダム
目的 洪水調整、農地防災、不特定用水、河川維持用水、
上水道用水
河川名、水系 有浦川水系狩立川
左岸住所 佐賀県杵島郡山内町大字宮野字先
提高 28.4m
提頂長 177m
提体積 41,000m3
集水面積 1,900u (小川内川からの間接取水 430u)
湛水面積 15ha
総貯水容量 1,790,000m3
有効貯水容量 1,690,000m3
クレストゲート 自由越流型4門(幅1.3m×高さ12.2m)
オリフィスゲート 自由越流型1門(幅0.9m×高さ1.0m)
事業者 佐賀県
施工者 青木・松尾・稲富組
竣工 2001年
ダム湖名
関連ホームページ 佐賀県ホームページ
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。


佐賀県のダムへ