「山須原ダム」は九州電力の管理する耳川水系の発電ダム群の中では「西郷ダム」に続き2番目に出来たダムで、1
932年に竣工、運転を開始しました。
 このダムは別名「鳥の巣ダム」とも呼ばれていますが、これはダム本体がある地名が「鳥の巣」であるからだと思われ
ます。「山須原」という地名はこのダムから取水した水を使用している「山須原発電所」のあるところの地名で、ここから
下流に数キロ下ったところになります・
 「山須原ダム」はおなじみ耳川水系の柳原川にある「諸塚ダム」を上池とした揚水発電を行っており、これは九州では
初の試みということです。
 また施設の老朽化に伴いクレストゲートであるラジアルゲートの換装工事を2002年に行ったようです。

 
  左岸側下流から提体を眺める。
 黒ずんだコンクリートが戦前からあるダムの風格を感
じさせます。
 左岸側3門のゲート付近はゲートの換装工事に伴いコ
ンクリートを打ち直したようで提体の他の部分とは違っ
た色をしていました。
 またこのあたりは水に含まれる鉄分が多いのか右岸
側の導流部はやや赤茶けているようでした。
 天端を左岸側から見る。
 ゲート換装工事の際に建設当時の天端を取り払ってしまったようで、現在ではゲートの支柱に渡した鉄骨の上に鉄板を張ったものになっていました。
 特に警告板等なかったので天端上は一般車でも通行可能のようです。
 こんな細い天端なのに車道と歩道が分かれているところがにくいです。
 ゲートと巻き上げ機の間から下流を見る。
 大きな岩がごつごつとした川原が広がっています。
 左側に見えるスロープのようなものは魚道のようです。
 下流側の川原をアップで見てみると元減勢工と思わしきコンクリートがありました。
 天端からダム湖を望む。
 揚水発電の下池とは思えないほど小さめのダム湖です。
 山に隠れて見えませんがこの少し上流には「諸塚発電所」があり、そこで「諸塚ダム」へ揚水しているそうです。
 右岸側から天端を見る。
 この写真だけ見ると最近出来た小規模ダムのような新しさです。
 ゲート巻き上げ機はフェンスでしっかりと守られていました。
 右岸側にある発電用の取水設備
 ここで取水された水は下流にある「山須原発電所」に送られています。
 その後「西郷ダム」「大内原ダム」を経て海へ流れ込みます。
 右岸側から提体下流面を見る。
 ゲート換装工事の際にゲートを支える支柱を補強したようで、支柱はまだ新しいコンクリートの色をしています。
 
 左岸側から提体上流面を見たパノラマ写真
 左端に見えるのが魚道の出口、右端見に得るのが発電用の取水口です。
 ダム湖は貯水率がほぼ満水に近い状態のようでした。


山須原ダム緒元
形式 重力式式コンクリート
目的 発電
河川名、水系 耳川水系耳川
左岸住所 宮崎県東臼杵郡諸塚村大字家代
提高 29.404m
提頂長 91.140m
提体積 21,000m3
集水面積 598,580u
湛水面積 41ha
総貯水容量 4,194,000m3
有効貯水容量 1,260,572m3
クレストゲート ラジアルゲート8門(幅7.576m×高さ6.353m)
事業者 九州電力
施工者 鉄道工業
竣工 1932年
ダム湖名
関連ホームページ 九州電力 宮崎支店
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。


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