本州から南に約1000km、とても綺麗な海に囲まれた島「父島」に時雨ダムはあります。
 離島で大切な水を供給するための上水道用水専用のダムで、形式は珍しい「アスファルトフェイシングロックフィルダ
ム」として建造されています。これはここまでコンクリートを運ぶコストを考えてと国定公園である父島の景観を考えての
ことと思われます。
 時雨ダムでためられる水は弱酸性気味で飲料には適しているといえないため、ここで取水された水は連珠ダムに送
水され、境浦ダム、小曲ダム、連珠ダムの水と混合し水質を均等化した後浄水場にて浄水され各家庭に送水されてい
ます。しかし島民には「水道水は不味い」との評判で、多くの島民は飲料用にはミネラルウォーターを購入し、雑用水と
して水道水を使用する傾向にあるようです。
 なおこのダムを見学するには事前に小笠原村役場にある建設水道課に見学の許可を申し込まなければなりません
が、よっぽどのことがない限り断られることはないのでしっかりと許可を取って見学することをお勧めします。
 このダムに至る道は1kmぐらいダートなのでレンタルバイク等で来る場合には気をつけた方がよいでしょう。
 

 はるばるやってきました南海のアイランド父島、この
標識版を見たときには感無量でした。
 ちょっと柱が傾いているのはご愛嬌でしょうか?
 洪水吐をのぞく、貯水率100%なのかちょろちょろ放流していました。
 下流河川は木々が生い茂っていて見えません。
  右岸側から天端を見たところ。
 天端には手すり、鎖など一切なくのっぺりとした印象
を受けます。
 天端部分のみアスファルトが赤く塗られていました。
 右岸側から天端を見る。実は簡単そうでここまで来るのに一苦労、天端上ヤギの糞多すぎです。先日一斉駆除を行ったと聞きましたがまだまだ沢山生息しているようです。
 右岸側のアスファルト遮水壁部分に下りてみる。
 滑りそうに見えてあまり滑りませんでした。雨降って濡れると滑ると思われます。
 ヤギが水を飲みに降りてきているのか足跡がいっぱいありました。
 天端から下流側を見る。
 右に見えるのが洪水吐の導流部分、下に降りられそうな道はありませんでした。
 天端からダム湖側を見る。
 左に見えるのは取水塔。狭いダム湖のようですが実はもう少し左奥に続いているようです。
 ためられた水は水は茶色でした。
 左岸側の遮水壁をぎりぎりまで水面に降りてみる。
 天気がよければもっと綺麗に写ったかも?です。最近このアングル好きです、ファインダー覗いたり液晶見えないので失敗することが多いですが…
 上流側の取水塔の付近から提体を見る、アスファルトで覆われた黒い提体が綺麗です。
 時雨ダムの取水塔、ここで取水された水は連珠ダムまで送水されて他のダムから来た水と混合し、水質を均一化した後に浄水されます。
 
 下流右岸側から提体を見る、ロックフィルダムなんですが一見するとアースダムのように見えます。
 提体は定期的に除草を行っているようで背の高い草などは生えていませんでした。
 提体を正面から見る、木々が生い茂っていてあまりよいポイントはありませんでした。
 村役場で見学の申請をすると貸してもらえる腕章。
 基本的に見学中はつけておかないといけません。
 なお個人的な理由で見学の申請に来た人間は始めてかもとのことでした。


時雨ダム緒元
形式 アスファルトフェイシングロックフィルダム
目的 上水道用水
河川名、水系 八瀬川系八瀬川
左岸住所 東京都小笠原郡小笠原村父島字北袋沢
提高 24.2m
提頂長 94m
提体積 58,000m3
集水面積 1,230u
湛水面積 1.93ha
総貯水容量 100,000m3
有効貯水容量 70,000m3
クレストゲート 自由越流式1門(幅?m×高さ?m)
事業者 東京都小笠原村
施工者 五洋建設
竣工 1976年
ダム湖名
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。


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