西郷ダムは耳川水系ではもっと始めに作られたダムでその竣工は1929年と、すでに完成から約75年(H17現在)
経っているにもかかわらず今で現役で働き続けているおじいちゃんダムですが、特に土木遺産等に指定されることもな
くひっそりとたたずみ、しかして生涯現役、このように生きてみたいものです。
 このダムの特徴としては天端を支える梁の部分がアーチ状になっていて、外観上とてもよい味わいを出しているよう
に感じます。しかしこの部分のコンクリートだけ微妙に新しいことを考えると最近付け足されたのかも知れませんが。
 またダム湖畔には「レイクランド石峠」などのレジャー施設もあり、ダムを訪れた際には一度足を運んでみるのもよい
と思います。なおここのさいごう温泉「美々川」は「耳川」に引っ掛けたものでちょっと笑ってしまいました。
 
 
  右岸側下流から提体を眺める、75年経っているとは
思えない小奇麗な提体でした。近年改修工事でもした
のでしょうか?
 天端を右岸側から見る、左岸と右岸の岸の高さが違うので(右岸のほうが低い)天端に向って坂になっている。
 なお一般車通行可能であるが5ナンバー車でもやめたほうがよいと思われる道幅です。ちなみに対岸は上流、下流二手に分岐しておりどちらも未舗装。
 坂を上がって改めて天端を見る。天端上流側の壁には後から付け足されたと思われるケーブルがいっぱいつけられていました。
 車の轍上に跡が付いているところを見ると結構車が通っている模様。
 天端から下流を見る、結構切り立った川であるように思えた。この先に耳川水系最下流の大内原ダムがある。
 
 天端からダム湖を見る、「のどか」を絵に描くとこんな感じなのかも知れない。
 この先にある橋を渡ると「レイクランド石峠」がある。
 右岸側にある発電所の取水口、ここのダムは漂着物の除去作業が終わっているのか他のダムに比べて流木等が少ないように感じました。


西郷ダム緒元
形式 重力式式コンクリート
目的 発電
河川名、水系 耳川水系耳川
左岸住所 宮崎県東臼杵郡西郷村大字小原
提高 20.0m
提頂長 105.1m
提体積 13,000m3
集水面積 647,800u
湛水面積 40ha
総貯水容量 2,452,000m3
有効貯水容量 1,222,000m3
クレストゲート ローラーゲート6門(幅?m×高さ?m)
事業者 九州電力
施工者 鉄道工業
竣工 1929年
ダム湖名
関連ホームページ 九州電力 宮崎支店
上記緒元は基本的にはダム案内図を元に制作しておりますが、一部日本ダム協会様の
ダム便覧を参考に作成しております。


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